ブレンドブログ

雑記ブログとして様々な話題を載せていきます。

~何事も始まる前からが大事~ 古典・孫子の兵法 計偏その1

  • f:id:bandai_eki:20190815143629p:plain

前にご紹介した孫子の兵法の話を今回は載せていきます。まずは最初に出てくる計偏から。

孫子いわく、兵は国の大事なり、死生の地、存亡の地、察せざるべからざるなり。

意味としては「兵(=戦争)は国民の生死、国の存亡がかかった一大事であるからよく考えてから決断しなければならない。」とゆう意味です。孫子の兵法は戦争をするためのマニュアル本としてのイメージが世間ではとても強い本ですが、どんどん戦争しろみたいなことは書いてません。むしろ戦いはリスクが伴うものなので、軽々しく行うなとゆうことが最初に書かれてます。

現代社会において戦争なんてとんでもない話だとゆうことは当たり前ですが、孫武がいた時代は春秋時代と呼ばれていて今の中国のように1つにまとまっておらず無数の国家が乱立してる時代でした。彼がこういった書き方をしてる所を考えるとその当時はそれだけ多くの争いが絶えず起こっていた時代なんだろうと想像できます。

この言葉を日常の生活に活かしていくとしたら「大事な選択ほどよく考えて決断した方がよい」となると思います。私たちは毎日ではありませんが、日々を過ごしていく中で人生の分かれ道となる選択をする機会が出てきます。それは学校の進路や仕事の転職など様々な形で表れて来るもので選択次第によっては、その後の生活が大きく変わっていくことがあります。思い切って即決とゆうことも手段として必要なことだと思いますが、ちょっと立ち止まって考えてみるのも大事だと思います。

新訂 孫子 (岩波文庫)

新訂 孫子 (岩波文庫)

  • 発売日: 2000/04/14
  • メディア: 文庫
 

 

f:id:bandai_eki:20190815152902j:plain

先ほどの紹介で戦争は国の一大事であるからよく考えなければならないと述べました。では孫武は何を判断基準としてよく考えると言ったのか紹介していきます。

一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法なり。

※それぞれの意味として

(道=政治 天=天候、季節 地=各土地の形状 将=将軍 法=法律)

以上を踏まえて意味を考えると  

  • 1つ目は政治が国民の理解を得られて互いに信頼関係ができているか。 
  • 2つ目は天候や季節を把握しているか。
  • 3つ目は戦場となる場所の土地の形状を理解しているか。
  • 4つ目は指揮官となる将軍はどちらの国が優秀か。
  • 5つ目は法律や制度はどちらの国がしっかり整備されて守られているか。 

                           となります。

今回は会社などの組織関係に当てはめればおのずと分かりやすいものだと思うのでそちらでまとめてみます。

  • 1の道は会社の方針に対して社員達の理解が得られて信頼関係ができているか。
  • 2と3は会社の業種・業界の現在の動向や状況・課題をキチンと把握できているか。
  • 4は各部門の長はしっかりと部下をまとめて業務を運営できているか。
  • 5は会社の規約・制度がしっかり整備されて守られているか。

 一見すると基本中の基本を書いてますがこの当たり前が一番大事なことなんだろうと思います。